ASIC/SoCプロトタイピング&エミュレーション向けボード特集
HiTech Global社のASIC/SoCプロトタイピング&エミュレーションボード
ASIC/SoC開発におけるプロトタイピング/エミュレーションのためにFPGAが広く使用されています。特にVirtex UltraScale 440は1枚のチップで最大440万ロジックセルと1000を超えるI/Oが利用可能で、複雑化・大規模化しているSoCやASICのエミュレーションやプロトタイピングに最適なFPGAです。
HiTech Globalでは、Virtex UltraScale 440 FPGAを1個もしくは複数個搭載したASIC/SoCのプロトタイピング/エミュレーション向けの開発ボードを提供しています。これらの開発ボードでは目的に合わせたモジュールを拡張できるようにVITA 57.1 FMCコネクタだけでなく、より多くのFPGA上のシリアルトランシーバにアクセスすることができるZ-RAYコネクタやFMC+コネクタを搭載しています。これらの新しい拡張コネクタにより、HiTech GlobalのHybrid Memory Cubeモジュールなどの高性能なモジュールを搭載することも可能です。
HTG-840: Virtex UltraScale 440 FPGA搭載のPCI Expressカード
HTG-840はVirtex UltraScale 440を搭載したPCIeフォームファクタのFPGAボードです。PCI Express Gen3 x8をインターフェースとして搭載しているため、PCIeをベースにしたロジックの開発にも対応できます。大規模なFPGAを搭載しており開発環境に応じてインターフェースを拡張可能なこのボードは、ASICやSoCのプロトタイピングおよびエミュレーションに最適な開発プラットフォームです。拡張コネクタとして4個のFMCコネクタを搭載し、モデルによっては高速ZRAYバスを使用することが可能です。
HTG-840では4個のFMCコネクタで合計640 シングルエンドI/O、12 GTHシリアルトランシーバへのアクセスすることができます。また、16 GTHシリアルトランシーバへのアクセスを提供する高速Z-RAYコネクタが搭載されており、Hybrid Memory Cubeモジュールなどの高性能モジュールを搭載することができます。
また、SOCやASICのエミュレーションやプロトタイピングの用途だけではなく、多数のロジックセルを必要とする高性能な計算を行うためのアプリケーションにも最適なプラットフォームです。このボードでは搭載するFPGAチップのスピードグレードは-2と-3に対応しています。
HTG-847: 大規模ASIC, SoCプロトタイピング/エミュレーション向けのマルチFPGA搭載ボード
HTG-847はVirtex UltraScale 440を複数搭載した大規模なASIC, SoCのエミュレーションやプロトタイピングに最適なボードで、Virtex UltraScale 440を2つもしくは4つ搭載することができます。複数FPGAへの分割や特定機能の割り当てなどを要求するデザインのために、ボード上の複数のFPGA間は効率よく高速な通信が可能です。拡張コネクタとして8個のFMCコネクタと4個のFMC+コネクタが搭載されており、異なる規格やペリフェラルに対応するように機能を拡張することができます。FMCコネクタは160個のシングルエンドI/Oと10個のGTHシリアルトランシーバ、FMC+コネクタは160個のシングルエンドI/Oと16GTHトランシーバへのアクセスを提供します。
FMCコネクタを利用することによって複数のHTG-847ボードを接続することが可能で、システムを拡張することが可能です。また8レーンPCI Express Gen3/4 to SMA BreakoutボードとFMCやSMAを利用することで、PCI Expressインターフェースを使うこともできます。